マイクロソフトを創業したビル・ゲイツが、天寿をまっとうし、地獄へ行った。
悪魔:「やあ、ゲイツ。地獄へようこそ。お前は、バグだらけの上に簡単にウイルスに感染しまくるWindows OSや、編集中だった文章を巻き添えにしてクラッシュする欠陥だらけで使いにくいWORD/EXCEL/POWERPOINTを開発して売りまくり、世界中の人たちに迷惑をかけておきながら、罪に問われず、それで大儲けした。そこで地獄行きとなった。ただ、お前は、第一線を退いてからは、大金を寄付したり良いこともしている。そこで、地獄の中のどの部屋に行くかは、お前に選ばせてやる」
悪魔は、ゲイツを1つ目の部屋に案内した。
そこでは、何万もの人々が火に焼かれ、うめき声をあげて苦しんでいた。
ゲイツは、険しい顔をして首を振った。
続いて、悪魔はゲイツを2つ目の部屋に案内した。
そこでは、おびただしい数の人々が八つ裂きにされ、苦しんでいた。
ゲイツは、また首を振った。
悪魔は、ゲイツを3つ目の部屋に案内した。
そこは小さいが、静かな部屋だった。
部屋の中央には、ひと昔前のWindowsが入ったパソコンが1台置いてあるだけだった。
ゲイツは、とっさに、「ここにする」と、答えた。
悪魔は、うなずき、ゲイツをその部屋に入れると、外から扉にカギをかけた。
見習い中の悪魔の子分が、不思議そうにたずねた。
「どうして古いWindowsの入ったパソコン付きの部屋なんて、ゲイツに与えたんですか?」
悪魔は、ニヤリと笑って言った。
「あのパソコンは、ctrl + alt + deleteの3つのキーがついていないのさ」