父親のアレックスは、毎晩、3歳になる娘のルーシーをベッドで寝かしつけていた。
ある晩、いつものようにアレックスがルーシーを寝かしつけていると、彼女は突然、低い声でしゃべりだした。
ルーシー:「ママに神のご加護を。パパに神のご加護を。おばあちゃんに神のご加護を。そして、おじいちゃん、さようなら」
アレックス:「(驚いて)ルーシー、どうして急に、そんなことを言い出したんだ?」
ルーシー:「え?あたし、何か言った?」
そして、ルーシーはそのまま眠ってしまった。
ところが、翌日、アレックスとルーシーの家族に悲報が届いた。
ルーシーのおじいちゃんが死んでしまったというのだ。
アレックスは、悲しみにくれると同時に、前夜のルーシーの予言のような言葉を思い出し、ぞっとした。
それから数か月経ったある日。
やはりアレックスがルーシーを寝かしつけていると、また彼女が突然、低い声でしゃべりだした。
ルーシー:「ママに神のご加護を。パパに神のご加護を。そして、おばあちゃん、さようなら」
アレックス:「(驚いて)ルーシー、どうしてまた急に、そんなことを言い出したんだ?」
ルーシー:「え?あたし、何か言った?」
そして、ルーシーはそのまま眠ってしまった。
ところが、翌日、アレックスとルーシーの家族にまた悲報が届いた。
ルーシーのおばあちゃんが死んでしまったというのだ。
アレックスは、悲しみにくれると同時に、前夜のルーシーの予言のような言葉を思い出し、「これは、ただの偶然ではない!」と確信した。
それからまたまた数か月経ったある日。
やはりアレックスがルーシーを寝かしつけていると、彼女が突然、低い声でしゃべりだした。
ルーシー:「ママに神のご加護を。そして、パパ、さようなら」
アレックス:「(驚いて)ルーシー、どうしてそんなことを言い出したんだ?」
ルーシー:「え?あたし、何か言った?」
アレックスは、恐れおののいた。
次の日、アレックスは会社を休んだ。
厳重に戸締りをして、一歩も外に出なかった。
血圧をチェックし、酒も控え、徹底して万全を期した。
家族にも、自分に近寄らないようにと厳命した。
そして、何事もなく夕刻になったとき、
突然、玄関から妻の叫び声が響いた。
アレックスは、急いで玄関に駆けつけ、目を見開いた。
郵便配達のおじさんが、心臓発作で死んでいた。