ビリーは強迫観念にとらわれていた。
夜になると、ベッドの下に誰かいるような気がしてくるのだ。
ある日、とうとう彼は、耐え切れずに精神科医に相談した。
ビリー:「先生。僕は毎晩、ベッドの下に誰かいるような気がして、不安で眠れないんです」
医師:「とりあえず、精神安定剤を処方しますので、様子を見ましょう」
しかし、ビリーの強迫観念は治らなかった。
彼は多額の治療費を払い、何度も精神科を訪れた。
そして、その度に違う薬を処方されて飲み続けた。
しかし、そのうち、ビリーはピタッと精神科に来なくなった。
それから数か月が経ち、精神科医は街でばったりビリーと会った。
医師:「やあ、ビリー。久しぶりだな。その後、調子はどうだい?」
ビリー:「すっかりよくなりました」
医師:「それはよかった。最後に処方した薬が効いたようだな」
ビリー:「いいえ。ある日、酒を飲んでいるときに、バーテンダーに相談したら、たった10ドルで、治し方を教えてくれたんです」
医師:「おや、そんなことが。一体、どうやって?」
ビリー:「誰も隠れることができないように、ベッドの足を4本とも、根本から切ったんです」