ネイトはディナー・パーティに出席した。
彼は、そのパーティの後半でスピーチを頼まれていた。
ところが、彼は、総入れ歯をしてくるのを忘れていた。
これでは、スピーチのときにちゃんと喋れない。
ネイトは、これは困ったと嘆きながら、隣の席の男に話しかけた。
ネイト:「スピーチを頼まれているんだが、入れ歯を忘れてきてしまって」
男:「総入れ歯ですか?いくつか持っていますよ」
そう言うと、男は、カバンを開いてごそごそと探し、入れ歯を取りだした。
ネイトはその入れ歯をはめてみた。
ネイト:「これはちょっと私にはきついです」
男はもう一度、カバンを開け、別の入れ歯を取り出して、ネイトに渡した。
男:「こちらではどうです?」
ネイト:「これはちょっとゆるいですね」
男はうなずくと、またカバンを開け、さらに別の入れ歯を取り出して、ネイトに渡した。
男:「それでは、こちらはどうです?」
ネイト:「ちょうどぴったりです!」
おかげで彼は、食事を楽しみ、スピーチもきちんとこなすことができた。
出席者の拍手を浴びて自分の席に戻ったネイトは、隣の席の男に感謝の言葉を述べた。
ネイト:「あなたは素晴らしい歯科医だ。おかげで助かりました」
男:「いや、私は歯科医ではありません」
ネイト:「え?では、どうして、いくつも違うサイズの入れ歯を持っているんですか?」
男:「葬儀屋なんです」