男性の薬剤師が店番をしている薬局に、一人の夫人が現れた。
夫人: 「ヒ素を売っていただけませんか?」
薬剤師: 「ヒ素ですって?猛毒ですよ。許可証なしには売れないことになっています。何に使うのですか?」
夫人: 「夫を殺害したいのです」
薬剤師: 「な、何ですって!であれば、絶対に売れません」。
夫人は、黙って、バッグから1枚の写真を取り出した。
そこには、ベッドで裸で抱き合っている男女の姿が写っていた。
夫人: 「この抱き合っている男女のうち、男の方は私の夫です」
薬剤師はその写真をじっと見た。
写っている相手の女の方は、薬剤師の妻だったのだ。
薬剤師は目を光らせ、声を潜めて、夫人にこう答えた。
薬剤師: 「失礼しました。処方せんをお持ちだったのですね」