ひどい嵐だった。
ハイキングをしていたトムとジョンの2人の男は、雷雨の中、ずぶ濡れになりながら森の中で大きなお屋敷を見つけた。
2人の男はやっとのことでその家にたどり着き、一晩泊めて欲しいと言った。
その大きなお屋敷には、美しい未亡人が一人で住んでいた。
トムとジョンは、2階の部屋を与えられ、一晩過ごした。
翌朝は快晴だった。
2人は未亡人にお礼を言って、その家を後にした。
それから9ヵ月が経ったある日。
ジョンの元に、弁護士から一通の内容証明郵便が届いた。
中を開いて、ジョンは驚き、すぐにトムに電話した。
ジョン:「トム、9カ月前、ハイキングをしていて未亡人の家に泊まった時のことを覚えてるだろ?」
トム:「ああ、もちろん」
ジョン:「オレはあの夜、疲れてすぐに寝ちゃったが、おまえ、オレが眠っている間、あの未亡人に何をした?」
トム:「何をって、その、あの。。。そういうことさ」
ジョン:「その時、オレの名前を語っただろう!弁護士から俺のところに連絡が来てるぞ」
トム:「え!す、すまなかった。確かにあのとき、お前の名前を使った。。。養育費はいくらだと?」
ジョン:「あいにく彼女は亡くなったそうだ。全財産をオレに遺して」