トムとボビーは昔からの友達で、大の野球好きだった。
同じ草野球のチームで仲良くプレーしてきた2人も、すこしずつ歳をとってきた。
そして、寿命が来て天国に行くことになったとき、天国にも野球があるのか心配になってきた。
そこで、もし2人のうち1人が死んだら、先に死んだ方が幽霊になって地上に戻って、天国でも野球ができるか伝える、という約束をした。
先に寿命が来たのはトムだった。
葬式が終わって数日後、トムは約束通り幽霊になってボビーの元を訪れた。
ボビー:「やあ、トム。天国はどうだい?そっちにも、野球はあるかい?」
トム:「それが、いいニュースと悪いニュースがあるんだ。最初に、いいニュースの方な。天国にもちゃんと野球はあった」
ボビー:「おー、それはよかった。安心したよ。で、悪いニュースは?」
トム:「明日の予告先発投手は、お前になっている」