ヒラリーとビルは長年連れ添った夫婦だった。
ある日、ヒラリーが家に帰ると、なんと、寝室で夫のビルが見知らぬ女と愛しあっていた。
ヒラリーは激怒した。
ビルは慌てながら、「違うんだ、誤解だ!俺の話を聞いてくれ」と、言って説明をはじめた。
「午前中、クルマに乗って外出したんだ。すると、道端に貧しい身なりの女性がいてね。しばらく何も食べてなくてお腹がすいているようだった。かわいそうに思って、クルマに乗せ、家に着いて、君が食べなかった冷蔵庫の中の残り物のローストビーフを彼女にあげたんだ」。
ビルはなおも続けた。
「彼女は靴もボロボロだったから、君がもう履かなくなった流行遅れの靴をあげた。服も薄着で寒そうだったから、以前君に買ってあげたのに気に入らなくて一度も着ていないセーターをあげた。パンティも破けていたから、サイズが合わないと言って君がはいていないパンティをプレゼントした」。
ビルは一息ついて、また続けた。
「そうして彼女が家を出ようとするとき、『あなたの奥さんが、こんなものもう要らない、と思っているものは、他にない?』と聞いたんだ」。