ライアンは、若くて美しい女性と結婚して、幸せな日々を送っていた。
しかし、40歳になったとき、突然体調を崩して入院した。
精密検査を受けた結果、ライアンは医者から末期ガンを宣告された。
すでに手遅れで、余命はわずかしかなく、もう、助かることはない。
多くの人がライアンを見舞いに来た。
ライアンは、来る人全てに、自分はエイズ(AIDS)で死ぬ、周囲にもそう伝えてくれ、と話した。
ある日、その様子を見ていた病院の看護師が、不思議に思って、ライアンに尋ねた。
「あなたは末期ガンですよね?それなのに、どうしてエイズで死ぬ、と言っているんですか?」
ライアンは病室のベットに横になりながら、弱々しくほほ笑んで言った。
「エイズで死んだ夫の未亡人と結婚したいというやつはいないだろう?」