ニューヨークから成田行きの飛行機の中で、一人の金髪女性が身なりのいい男と席が隣同士になった。
その身なりのいい男は高収入の弁護士だった。
長時間のフライトで退屈してきた男は、隣の女性を見て、少し見下した感じのいい方で、ちょっとしたゲームをしないかと持ち掛けた。
男:「まず、私があなたに問題を出す。もし、あなたがそれに答えられなかったら、あなたは私に5ドル払ってください。逆に、あなたが私に問題を出して、私がそれに答えられなかったら、私は500ドル払いますから」
女性はちょっと困った顔をしたが、少し考えて返事をした。
女:「わかりました。やりましょう」
男:「じゃあ、私から問題を出しますよ。地球と月の間の距離はどのくらいか、ごぞんじですか?」
女:「わかりません」
女性は財布から、5ドルを取り出し、弁護士の男に渡した。
女:「次は私の番ね。丘を登るときには3本足で、降りるときには4本足のものってなーに?」
弁護士の男は困惑した。腕組みをして考え、ノートパソコンを開いて調べ、検索をかけ、知り合いの学者にメールを打った。しかし、どうしても答えがわからない。飛行機は東京に近づいて着陸体勢に入り、パソコンも使えなくなった。
ついに飛行機は成田に着き、2人は他の乗客とともに飛行機から降りることになった。
男:「どうしてもわからなかった。降参だ。500ドル払うよ。ところで、答えはなんだ?」
女:「(500ドルを受け取りながら)私にもわからないわ」
女性は笑顔でそう言って、もらった500ドルを自分の財布にしまい、5ドルを抜いて男に渡した。