ジョンは政府機関に務める役人だった。
ある日、オフィスで退屈していたジョンは、気晴らしに資料室へ行った。
そして、キャビネットに保管されいる昔の資料を探りはじめた。
すると、棚の上から、小さな古ぼけたランプが落ちてきた。
鈍く光る骨董品のようなランプにひかれたジョンは、それを自宅に持ち帰った。
家に戻り、ジョンは布でランプのほこりをとり、ていねいに表面を磨いた。
すると、ランプの口から白い煙が上がり、魔人が出てきた。
魔人:「よくこのランプを見つけてくれました。お礼に3つの願いをかなえましょう」
ジョン:「(半信半疑で)本当か?じゃあ、とりあえず、冷たいペプシコーラを出してみてくれ」
魔人:「お安い御用です」
魔人はなにやら呪文をつぶやいた。
ふと見ると、ジョンの前のテーブルに、よく冷えたペプシコーラがあった。
魔人:「どうです?信じていただけましたか。願いごとはあと2つです」
ジョン:「す、すばらしい。本当だったのか。じゃあ、美人のいる、温かい南の島に連れていってくれ」
魔人はにっこり笑うと、また呪文を唱えた。
気が付くと、ジョンは南の島の砂浜で、美しい女性の隣に座っていた。
魔人:「ご満足いただけましたか?さあ、願いごとはいよいよ次で最後です」
ジョン:「よし。じゃあ、仕事をしなくても、給料がもらえるようにして欲しい」
魔人:「おやすい御用です!」
魔人は微笑むと、また呪文を唱え、そして消えた。
ふと気が付くと、ジョンはいつものお役所の机にいた。