FBIでは、極秘に、危険な秘密任務を担当する職員を募集することになった。
この特殊な職務は、世間の常識が通用しない極限の仕事であり、徹底した冷酷さと非情さと、臨機応変で冷静な判断力が求められる。
2人の男と1人の金髪美女が、事前の審査を通過し、最終試験に臨んだ。
まず、1人目の男が最終試験にのぞんだ。
FBIの試験官は、彼に銃を渡しながら伝えた。
「あの扉の向こうには、お前の妻がいる。この銃を向けて、引き金を引け。それができたらお前は合格だ」
1人目の男は、驚きながら目に涙を浮かべ、首を振った。
「私にそんなことはできません!」
彼は、その場で応募を取り下げ、辞退した。
次いで、2人目の男が最終試験にのぞんだ。
FBIの試験官は、彼に銃を渡しながら伝えた。
「あの扉の向こうには、お前の妻がいる。この銃を向けて、引き金を引け。それができたらお前は合格だ」
2人目の男も、目に涙を浮かべ、首を振った。
「私にそんなことはできません!」
彼は、その場で応募を取り下げ、辞退した。
最後に、金髪美女の順番が来た。
FBIの試験官は、彼女に銃を渡しながら伝えた。
「あの扉の向こうには、お前の夫がいる。この銃を向けて、引き金を引け。それができたらお前は合格だ」
金髪美女は、一瞬驚いた表情を見せたが、小さくうなずいた。
彼女は、渡された銃を持ち、鉄の扉を開け、夫がいる部屋へと入っていった。
やがて、部屋の中で大きな悲鳴が上がり、激しく取っ組み合う音がして、静かになった。
部屋の中からふらふらと出てきた金髪美女は、ため息をつきながら口を開いた。
「この銃、ただのおもちゃだったのね!おかげで、素手で始末しなきゃいけなくなって、大変だったわ!!」