弁護士の飼っている犬が逃げだした。
その犬は、近所の肉屋に忍び込み、売り物の牛肉の塊を食べてしまった。
肉屋の店主は犬を捕まえ、怒りを抑えながら犬の飼い主である弁護士の元を訪れ、文句を言った。
「あんたの犬がうちに忍び込んで、20ドルもする売り物の肉を食べたてしまったんだ!こんなことがあったら、その犬の飼い主が弁償すべきだろ!」
弁護士はしばらく考え込んだ。
そして、うなずくと、小切手を取り出した。
彼は、そこに「20ドル」と書き、店主に渡した。
数日して、肉屋に郵便物が送られてきた。
あの弁護士からだった。
店主が封を開けると、そこには請求書が入っていた。
「相談料200ドル」