田舎の小さな雑貨屋の入り口に、次のような看板がかかっていた。
「危険!犬に注意」
クルマで旅行中の一人の男が、この店に立ち寄った。
男は入り口の看板を目にして、身構えて店に入った。
しかし、そこには、一匹の小さくて老いた犬が、床に寝そべっているだけだった。
男は棚から飲み物を手にすると、レジに行き、
店主に話しかけた。
男:「入り口にあんな看板がかかっていたから身構えたけど、小さくて年をとった犬がいるだけじゃないか。あんな犬が、どうして危険なのかね?」
店主:「それが、警告の看板を出すまで、みなさんあの犬に気がつかず、つまずいて転んでいたんです」。