乗っていた船が難破し、エミリー、ジェーン、メアリーの3人が絶海の孤島に流されてしまった。3人の女性は仲良く力を合わせ、この無人島でなんとか生き抜いた。
そして、6年の月日が流れた。
大きなハリケーンが島を通過した翌日、
3人は金色のランプが砂浜に漂着しているのを見つけた。
それは魔法のランプだった。
ランプをこすると、アラブ風の恰好をした大きな魔人が現れ、こう言った。
魔人:「おまえたちの願いを、ひとりひとつずつ、かなえてやろう」
そして、魔人は、3人の女性たちの願いごとを、ひとりずつたずねた。
エミリー:「私はもう何年もこの島にいます。なんとか家族の元に帰してください」
魔人:「いいだろう。えーい!」
こうして魔人が呪文を唱えながら大きく手を振ると、
エミリーは白い煙に包まれ、姿を消した。
ジェーン:「私も、もう何年もこの島にいます。家族の元に帰してください」
魔人:「いいだろう。えーい!」
またしても魔人が呪文を唱えながら大きく手を振ると、
ジェーンも白い煙に包まれ、やはり姿を消した。
こうして仲良しだった2人が急にいなくなり、
1人になったあせりと淋しさを感じたメアリーは、
魔人の前で、思わずこうつぶやいた。
メアリー:「2人ともすぐに戻ってきて」