ジョークの花園 ~面白いアメリカンジョークを日本語で~

英語のジョーク(Joke)から秀逸なネタを選び、独自にアレンジして日本語でご紹介。ブラックジョークやちょっぴりエロいアダルト系の小ばなしも含まれることをご了承ください。ユーモアは心の潤滑油。気軽にお楽しみください。

(今日のジョーク)ロバ、イヌ、サル、人間と神

神はこの世を創り、そこに住む生き物たちを次々創ることにした。

 

手始めに神はロバを創り、こう伝えた。

神:「お前はロバという生き物だ。日の出から夕暮れまで働き、重い荷物を載せて運び、草を食べ、知性は少なめで、50年生きる」

ロバ:「神様、せっかくですが、そのような生き方で50年間というのは辛すぎます。そのような生き方であれば私の寿命は20年ほどで結構です」

神:「そうか。ではそのようにしてやろう」

 

次いで神はイヌを創り、こう伝えた。

神:「お前はイヌという生き物だ。常に緊張感を失わず警戒を怠らず、飼い主に寄り添ってその残飯を食べ、25年生きる」

イヌ:「神様、せっかくですが、そのような生き方で25年は長すぎます。それでは、私の寿命は10年ほどで結構です」

神:「そうか。おまえがそのように望むのであればそうしよう」

 

次いで神はサルを創り、こう伝えた。

神:「お前はサルという生き物だ。木からぶら下がり、中途半端な知性で節操なく生き、20年生きる」

サル:「神様、せっかくですが、そのような生き方で20年は長すぎます。それであれば私の寿命は10年ほどで結構です」

神:「そうか。おまえがそのように望むのであればそうしよう」

 

次いで神は人間を作り、こう伝えた。

神:「お前は人間という生き物だ。高度な知性を持ち、他のすべての生き物の上に立つ。地球を支配し、20年の寿命を持つ」

人間:「神様、せっかくですが、そのような生き方で20年は短すぎます。それであれば、こうしてはいかがでしょう。ロバが望まなかった30年分、イヌがいらないと言った15年分、そしてサルが返上した10年分の、合わせて55年分の寿命を私にください」

神:「うーん。そうか。おまえがそのように望むのであればそうしよう」

 

その結果、人間は、本来の寿命に加えて、ロバと、イヌと、サルが放棄した分の寿命も手に入れて長寿になった。しかし、同時に、もともとの役割に加え、ロバのようにあくせく働き、イヌのように何かを警戒し、サルのように節操のない生き物になった。

 

 

ジョークの花園 ~面白いアメリカンジョークを日本語で~