アフリカの未開の奥地に、
アクション映画のクルーがやってきて、撮影を始めた。
そこへ、一人の裸の原住民の男がやって来た。
その原住民の男は、神秘的な表情を浮かべながら、
映画監督に近づき、「明日は嵐だ」と予言した。
次の日、本当に嵐になった。
翌日、またその裸の原住民の男が撮影現場に現れ、
「今日から3日間、晴天が続く」と予言した。
実際、その通りになった。
数日後、またまたその原住民の男が現れ、
「明日はひどい雨になる」と、自信ありげに伝えた。
予言は三たび的中し、
次の日、本当に激しい雨になった。
その翌日、裸の原住民の男はまたしても撮影現場に現れた。
しかし、その日、男は黙ったままだった。
監督はしびれを切らして、たずねた。
「いつも天気を教えてくれてありがとう。おかげで助かったよ。
ところで、実は、明日、大事なシーンの撮影があるんだが、明日の天気はどうなるかね?」
原住民の男は、困ったような表情を浮かべながら答えた。
「知らない。スマホが壊れたんだ」