失業中のスティーブは、仕事を求めてネットで求人サイトを検索していた。
すると、動物園で高給の仕事を募集しているのを見つけた。
ただ、仕事の内容がよくわからない。
とりあえず、彼は、ネットで応募書類を送り、動物園で面接を受けた。
スティーブ:「時給50ドルとあったので、応募しました。一体どういう仕事ですか?」
面接官:「これは絶対に秘密なんだが、実は、この動物園で人気のあったチンパンジーが先日亡くなってしまった。その影響で客足も落ち込み始めた。そこで、君にチンパンジーの格好をして、代わりをやってほしんだ」
スティーブは仕事の内容を聞いて、ショックを受けた。
しかし、高給に惹かれ、引き受けることにした。
彼は、翌日から、毛皮とお面をかぶり、チンパンジーになりきった。
訪れる客は、中にスティーブが入って演じているとは気づかない。
新入りのチンパンジーはたちまち動物園の人気者になった。
そうしてようやく仕事に慣れてきたある日。
いつものように高いロープをつたって愛嬌を振りまいていたとき、スティーブは手を滑らせてしまい、ライオンの檻の中に落ちてしまった。
一匹のライオンが、チンパンジーが落ちてきたのを見つけ、目を光らせて近づいてくる。
スティーブは半泣きになりながら、大声で叫んだ。
「た、助けてくれー!!」
それを聞いたライオンは、スティーブに襲いかかった。
そして、スティーブを押さえつけると、耳元でささやいた。
「静かにしろ!でないと、俺たち失業しちゃうぞ」