自分の爪をかんでいる4才の女の子に、母親が注意した。
「そうやって爪を噛んでると、大人になったら太っちゃうわよ」
翌日、2人が街を歩いていると、通りを太った夫人が歩いてきた。
女の子は母親にたずねた。
「ママ、あの女性は、小さいときに爪を噛んでいたの?」
母親は、ここぞとばかり、答えた。
「そうよ。あなたもこの調子で爪を噛み続けたら、あの女性よりもっと太ってしまうわよ」
やがて、2人はバスに乗った。
ちょうど女の子の目の前に、臨月を迎えたおなかの大きな女性が座っていた。
女の子は目を見開き、驚きの表情でその女性を見た。
不思議に思った妊婦は、女の子に声をかけた。
「以前、どこかでお会いしたかしら?」
女の子は小さく首を振った。
「いいえ。初めてよ。でも、どうやってあなたがお腹を大きくしたのかは知ってるわ」