中年の女性が、ペットを飼おうとペットショップへやってきた。
女性は熱心に犬や猫を見て回っていたが、急に後ろから、「こんにちは」と、声をかけられた。
彼女が振り返ると、そこには、かごに入った一羽のオオムがいた。
かごの下の値札を見ると、ずいぶん安い。
女性は不思議に思って、店の主人にたずねた。
「このオオムは、言葉を喋るし、見た目も良いのに、どうしてこんなに安いの?」
主人は答えた。
「実は、このオオムは、つい先日まで、ある母子家庭のお宅で飼われていたんです。それを私が安く引き取ることになったので、売値も低めに設定してあります」
これはお買い得だと思った女性は、このオオムを飼うことにした。
彼女がオオムを家に持って帰ると、ちょうど子供が学校から帰ってきた
オオムは、羽をばたつかせ、はしゃぎながら叫んだ。
「新しい家、新しい女性、新しい子供だ」
しばらくすると、今度は夫が帰ってきた。
オオムは、再び叫んだ。
「やあ、ジョージじゃないか!」