一人の男が、一匹の小さな犬を連れて、ナイトクラブにやってきた。
小さな犬は、ナイトクラブの中にピアノがあるのを見つけると、目を輝かせ、ピアノに向かって走って行き、ぴょんと飛び乗ると、スラスラとピアノを弾き始めた。
ナイトクラブの客とバーテンダーは驚いてその様子を見ていたが、やがて嵐のような拍手と称賛が巻き起こった。
そこへ、突然、大きな犬が現れた。
大きな犬は、怒ったように、「ワン」と吠えると、ピアノを弾いている小さな犬をくわえ、そのまま引きずって店を出て行った。
バーテンダー:「一体、これはどういうことです?」
男:「あの大きな犬は、ピアノを弾いていた小さい犬の母親でね。子供を、ピアニストじゃなく、医者にしたいんだ」