(その1)
豪華客船が沈没しそうになった。
乗客の一人の金髪美女が、あわただしく甲板を走り回っている船員に向かって叫んだ。
「大変!船が沈んじゃう!!パラシュートはどこにあるの!?」
(その2)
乗っていた船が難破し、黒髪の美女、赤毛の美女、金髪の美女の3人が無人島に流された。
近くの人がいる島までは、この無人島から20マイル(32km)あった。
3人はそこまで泳いでいくことにした。
しかし、
黒髪の美女は、10マイル泳いだところで力尽きてしまい、そのまま溺れてしまった。
赤毛の美女も、15マイル泳いだところでやはり力尽きてしまい、そのまま溺れてしまった。
金髪の美女は、19マイル泳いだところで、「あー疲れた」とつぶやき、そのまま泳いで無人島へ引き返した。
(その3)
黒髪の美女、赤毛の美女、金髪の美女の3人が、誰が一番泳ぐのが速いか、決着をつけることになった。
3人は決戦の場としてドーバー海峡を選び、イギリスの海岸から一斉に海に飛び込み、フランスまで泳いで渡った。
1位は黒髪の美女だった。
2位は赤毛の美女だった。
ずっと遅れて、金髪美女が岸に泳ぎ着いた。
彼女は陸に上がると、首を振り、苦情を言った。
「あの2人はずるい。手を使ってたのよ」。
(その4)
沖で泳いでいる友人が、サメに追われ、「助けて!」と、叫んでいる。
先に岸に上がっていた金髪美女は、叫び返した。
「サメにそんなこと言っても無駄よ!」